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実際に走る前に行う簡単なメンテナンス

「ネンオシャチエブクトウバシメ」といった呪文のような言葉に聞き憶えがないでしょうか?

教習所で免許を取得したときに、ビデオで見たり教本に書いてあったり、警察/二輪車普及安全協会等が開催する安全運転講習(グッドライダーミーティング)等で見聞きしているのではないかと思います。

運行前? 日常?

かつては「運行前点検」といって運行前に実施と定義されていましたが、現在自家用車においては「日常点検」として、走行距離や運行時の状態などから判断した適切な時期に実施すべしとされています。

(事業用車においては変わらず運行前)

道路運送車両法 第四章 道路運送車両の点検および整備(日常点検整備)

第四章 道路運送車両の点検及び整備

(使用者の点検及び整備の義務)

第四十七条 自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。

(日常点検整備)

出典:e-Govウェブサイト(http://www.e-gov.go.jp)

国土交通省令 自動車点検基準 第一条(日常点検基準)

自動車点検基準

道路運送車両法に基き、自動車整備基準を次のように定める。

(日常点検基準)

第一条 道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号。以下「法」という。)第四十七条の二第一項の国土交通省令で定める技術上の基準は、次の各号に掲げる自動車の区分に応じ、当該各号に定めるとおりとする。

 一 法第四十八条第一項第一号及び第二号に掲げる自動車 別表第一

 二 法第四十八条第一項第三号に掲げる自動車 別表第二

別表第1(事業用自動車、自家用貨物自動車等の日常点検基準)(第一条関係)

点検箇所 点検内容
1.ブレーキ 1 ブレーキ・ペダルの踏みしろが適当で、ブレーキの効きが十分であること。
2 ブレーキの液量が適当であること。
3 空気圧力の上がり具合が不良でないこと。
4 ブレーキ・ペダルを踏み込んで放した場合にブレーキ・バルブからの排気音が正常であること。
5 駐車ブレーキ・レバーの引きしろが適当であること。
2.タイヤ 1 タイヤの空気圧が適当であること。
2 亀き裂及び損傷がないこと。
3 異状な摩耗がないこと。
(※1)4 溝の深さが十分であること。
(※2)5 ディスク・ホイールの取付状態が不良でないこと。
3 バッテリ (※1) 液量が適当であること。
4 原動機 (※1)1 冷却水の量が適当であること。
(※1)2 ファン・ベルトの張り具合が適当であり、かつ、ファン・ベルトに損傷がないこと。
(※1)3 エンジン・オイルの量が適当であること。
(※1)4 原動機のかかり具合が不良でなく、かつ、異音がないこと。
(※1)5 低速及び加速の状態が適当であること。
5 灯火装置及び方向指示器 点灯又は点滅具合が不良でなく、かつ、汚れ及び損傷がないこと。
6 ウインド・ウォッシャ及びワイパー (※1)1 ウインド・ウォッシャの液量が適当であり、かつ、噴射状態が不良でないこと。
(※1)2 ワイパーの払拭しよく状態が不良でないこと。
7 エア・タンク エア・タンクに凝水がないこと。
8 運行において異状が認められた箇所 当該箇所に異状がないこと。

(注)

○1 (※1)印の点検は、当該自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に行うことで足りる。

○2 (※2)印の点検は、車両総重量8トン以上又は乗車定員30人以上の自動車に限る。

別表第2(自家用乗用自動車等の日常点検基準)(第一条関係)

点検箇所 点検内容
1.ブレーキ 1 ブレーキ・ペダルの踏みしろが適当で、ブレーキのききが十分であること。
2 ブレーキの液量が適当であること。
3 駐車ブレーキ・レバーの引きしろが適当であること。
2.タイヤ 1 タイヤの空気圧が適当であること。
2 亀き裂及び損傷がないこと。
3 異状な摩耗がないこと。
4 溝の深さが十分であること。
3 バッテリ 液量が適当であること。
4 原動機 1 冷却水の量が適当であること。
2 エンジン・オイルの量が適当であること。
3 原動機のかかり具合が不良でなく、かつ、異音がないこと。
4 低速及び加速の状態が適当であること。
5 灯火装置及び方向指示器 点灯又は点滅具合が不良でなく、かつ、汚れ及び損傷がないこと。
6 ウインド・ウォッシャ及びワイパー 1 ウインド・ウォッシャの液量が適当であり、かつ、噴射状態が不良でないこと。
2 ワイパーの払拭しよく状態が不良でないこと。
7 運行において異状が認められた箇所 当該箇所に異状がないこと。

出典:e-Govウェブサイト(http://www.e-gov.go.jp)

それでは何をどう点検するかまとめて見てみましょう。

それぞれの具体的な方法につきましては、後の章にて紹介します。

<ネンオシャチエブクトウバシメの『ネン』>

燃料(ガソリン)は想定・予定に足るだけ入っていますか?

最近のバイクであれば燃料計がついていますが、少し旧いバイクの場合はトリップメーターのリセット忘れや、燃料コックがリザーブのまま切替忘れていると、思わぬ場所で動けなくなります。

<ネンオシャチエブクトウバシメの『オ』>

オイルは規定量が入っていますか? 劣化していませんか?

<ネンオシャチエブクトウバシメの『シャ』>

車輪(タイヤ)のエア圧は規定どおり入っていますか?

異物が刺さったりはしていませんか?

磨耗状態は正常ですか?

残り溝は許容範囲内ですか?

<ネンオシャチエブクトウバシメの『チエ』>

チェーンの張りは適当ですか?

注油状態は適正ですか?

砂等付着していませんか?

スプロケットも含んでの摩耗状態は許容範囲ですか?

<ネンオシャチエブクトウバシメの『ブ』>

前後のブレーキは効きますか?

感触に違和感等ないですか?

レバー/ペダルの高さと距離と遊びは適正ですか?

<ネンオシャチエブクトウバシメの『ク』>

クラッチはスムースかつ確実に動作(断続)しますか?

感触に違和感等ないですか?

レバーの高さと距離と遊びは適正ですか?

<ネンオシャチエブクトウバシメの『トウ』>

灯火類(ヘッドライト、ウインカー、テールランプ、ストップランプ、メーターランプ)は正常に点灯/消灯/点滅しますか?

<ネンオシャチエブクトウバシメの『バ』>

バッテリーは規定電圧を発生していますか?

液量は規定量ありますか?(MF<メンテナンスフリー>タイプは液量確認は不要)

発電圧は規定値発生していますか?

<ネンオシャチエブクトウバシメの『シメ』>

締付が緩んだネジ・ボルトナットはありませんか?

振動の大きめのバイクは、思わぬところが緩んできたりします。

普段自分のバイクに乗るときだけでなく、借り物に乗る場合にもひととおり点検してみて、あまりに操作に違和感を感じるところがあれば、調整等したほうが良いでしょう。